はじめに
肝臓の勉強をすると避けては通れないビリルビン。
ビリルビンには、「直接(抱合型)ビリルビン」と「間接(非抱合型)ビリルビン」がありますが、この「直接」「間接」って一体何なんでしょうか?

サッカーの直接/間接フリーキックなら分かるんだけど、、、
ビリルビンの代謝過程をしっかり勉強したという人でも、説明できないという人は多いのではないでしょうか?
なんなら「抱合・非抱合」の方が分かりやすいのに…とまで思いますよね。
言葉に対する小さなギモンを払拭しましょう!
ビリルビン代謝の復習
そもそもビリルビン代謝とは何かをサクッと解説しておきます。
1.脾臓や網内系組織で古い赤血球が壊れてヘムが放出され、非抱合型ビリルビン(間接ビリルビン)ができます。
これは脂溶性で水に溶けないため、アルブミンと結合して肝臓まで運ばれます。
2.肝臓に取り込まれた非抱合型ビリルビンは、酵素(UGT1A1)のよってグルクロン酸と結合(抱合)します。これで抱合型ビリルビン(直接ビリルビン)に変化します。
抱合されることで水溶性になります。
3.抱合型ビリルビンは、胆管を通って小腸・十二指腸へ排出され、腸内細菌の働きによって、ウロビリノーゲンに還元されます。
4.その大部分は腸内でさらに変化してステルコビリンとなり、便と一緒に排泄されます。これが便の茶色の正体です。
一部は腸から門脈へ再吸収され、一部が腎臓を通って尿へ排出されます。このとき、空気と触れて酸化されるとウロビリンになり、尿が黄色くなります。

直接・間接の由来
さて、本題に入ります。
実は直接・間接の由来は、「ジアゾ反応という検査試薬への反応の仕方」に基づいているんです。
遡ること1900年代前半。
ビリルビンを測定するためのジアゾ反応において、
アルコール処理をすることで反応するビリルビンを間接型、無処理でも反応するものを直接型と呼ぶようになったそうです。
今では検査法も大きく進歩し、ほとんどが別の方法で測定されているものの、この呼び方が定着してしまっているというわけなんですね。

だから、直接型の方が親水性で、間接型の方が疎水性なのね〜
まとめ
「直接・間接」は歴史的な検査方法における違いによる命名でした。
もしこの歴史的背景を知っていれば、直接型の方が親水性で、間接型の方が疎水性、だということも理解しやすいですね。
とはいえ、分子構造が明らかになった今は、抱合型・非抱合型に統一してくれると嬉しいですね、、、笑

コメント