はじめに
国試勉強でよく見る、「特発性〜」という単語。
ん、「特発性」ってどういう意味…?特別に発生する…?
突発性(とっぱつせい)と一緒じゃないの?
なんてことを正直思っていました。
ただ単語を丸暗記するだけでなく、意味を考えながら効率的に覚えていきましょう!
突発性?特発性?

え、「とっぱつせい」って2つあったの…?
私も違いを理解していなかったこの2つの言葉。
まず読み方が異なり、
突発性=とっぱつせい 特発性=とくはつせい
と読みます。
そして、突発性の方が漢字としても馴染み深いと思われますが、意味もそのまま
突然、発症すること
そして特発性は、一般的には、「原因不明の」という意味で使われることが多いようです。
デジタル大辞泉で引いてみると、以下のように書いてあります。
とく‐はつ【特発】
読み方:とくはつ
[名](スル)
とりあえずまずは、「特発性=原因不明の」と理解しておきましょう。
特発性には2つの意味がある?
ここまで「特発性=原因不明の」と説明しましたが、実は違う意味で使われている場面もあります。
実は日本語で「特発性」と訳されている英単語は「Idiopathic」と「Spontaneous」の2種類あります。

んーややこしい、、、
特発性(Ideopathic)
こちらは、「原因がわからない」という意味で、先ほどまで説明していた特発性の意味と同じです。
ちなみに、ギリシャ語の「特有の(idios)」+「病気(pathos)」が語源だそうです。
様々な検査をして他の病気を除外した結果、どうしても原因が特定できないときにつけられます。
Idiopathicが使われる代表的な疾患としては、こんなものがありますね。
- IPH(特発性門脈圧亢進症:Idiopathic Portal Hypertension)
- ITP(特発性血小板減少性紫斑病:Idiopathic Thrombocytopenic Purpura)
※現在は免疫性血小板減少症:Immune Thrombocytopenia(ITP)と呼ばれるようになっています。
特発性(Spontaneous)
こちらは「外からのきっかけなしに自然に起きた」という意味です。
原因は分かっていることもあるけれど、外傷などの明らかな誘因がないのに自発的に起きたという意味合いです。
Spontaneousが使われている疾患としては、こんなものがありますね。
- SBP(特発性細菌性腹膜炎:Spontaneous Bacterial Peritonitis)
→細菌が原因だと分かっているが、消化管穿孔など明らかな感染経路がない。 - 自然気胸(Spontaneous pneumothorax)
→こちらは特発性ではなく「自然」と訳されています。

無理やり日本語に直したからこうなっちゃったのかな…?
まとめ
いかがだったでしょうか?
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| 突発性 | 突然起きる(時間の概念) |
| 特発性(Idiopathic) | 原因が不明(除外診断の結果) |
| 特発性(Spontaneous) | 明らかな誘因がない(自然発生) |
日本語の響きだけで丸暗記するより、言葉のニュアンスを知ると病態の理解が深まります。
実習や国試勉強の参考にしてみてください!

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